金属サイディングはメンテナンス不要?塗装時期と注意点を解説

はじめに

金属サイディングは、軽量で耐久性が高く、スタイリッシュな外観に仕上がることから、近年多くの住宅で使用されている外壁材です。

ガルバリウム鋼板などの金属素材が使われているため、

「金属の外壁なら、塗装しなくても大丈夫なのでは?」

「サビに強いと聞いたから、メンテナンスは必要ない?」

と思われている方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、金属サイディングも永久に劣化しないわけではありません。

表面の塗膜やシーリングが劣化すると、色あせやサビ、雨水の浸入につながることがあります。

今回は、金属サイディングにメンテナンスが必要な理由や塗装時期の目安、施工時の注意点について解説します。

金属サイディングとは?

金属サイディングとは、金属製の外壁材のことです。

主に使用されているのは、ガルバリウム鋼板やエスジーエル鋼板などで、金属板の裏側に断熱材が一体化した製品も多くあります。

金属サイディングには、次のような特徴があります。

  • 軽量で建物への負担が少ない
  • ひび割れが起こりにくい
  • 断熱性のある製品が多い
  • デザインや色の種類が豊富
  • 窯業系サイディングと比べて吸水しにくい

特に、外壁の上から新しい外壁材を施工する「カバー工法」にも使用されることが多い外壁材です。

ただし、耐久性が高いことと、メンテナンスが一切必要ないことは同じではありません。

金属サイディングにもメンテナンスが必要です

金属サイディングの表面には、サビや紫外線から外壁材を守るための塗装が施されています。

この表面塗膜は、毎日の紫外線や雨風、気温の変化によって少しずつ劣化していきます。

塗膜の防水性や保護機能が低下すると、色あせやチョーキングが現れ、傷がついた部分や切断面などからサビが発生することもあります。

また、外壁材そのものだけでなく、継ぎ目や窓まわりに施工されているシーリングも劣化します。

金属サイディングだからといって何もしなくてよいわけではなく、定期的に状態を確認し、必要に応じて塗装や補修を行うことが大切です。

金属サイディングの塗装時期はいつ?

金属サイディングの塗装時期は、一般的に施工から10~15年前後が一つの目安とされています。

ただし、実際の劣化速度は次のような条件によって異なります。

  • 使用されている外壁材や表面塗装の種類
  • 日当たりや風通し
  • 海や工場からの距離
  • 建物の立地
  • 外壁の色
  • 過去のメンテナンス状況

年数だけで判断するのではなく、外壁に現れている劣化症状を確認することが重要です。

新築時から10年ほど経過したら、一度専門業者に点検してもらうと安心です。

金属サイディングに現れる劣化症状

色あせやツヤの低下

紫外線の影響を受けると、外壁の色が薄くなったり、表面のツヤがなくなったりします。

色あせだけですぐに雨漏りするわけではありませんが、塗膜の劣化が進み始めているサインの一つです。

チョーキング

外壁を手で触ったときに、白や外壁色の粉が付着する症状をチョーキングといいます。

塗膜に含まれる成分が紫外線によって分解され、粉状になって表面に現れる現象です。

チョーキングが見られる場合は、塗膜の保護機能が低下している可能性があります。

サビ

金属サイディングで特に注意したいのがサビです。

表面に傷がついた部分や、ビスまわり、切断面、外壁材の端部などは、サビが発生しやすい場所です。

小さなサビでも放置すると周囲へ広がり、外壁材に穴が開く原因になることがあります。

シーリングのひび割れや剥離

外壁材の継ぎ目や窓まわりに施工されたシーリングは、紫外線や建物の動きによって劣化します。

ひび割れや剥がれ、隙間が生じると、そこから雨水が入り込む可能性があります。

外壁材がきれいに見えていても、シーリングだけが先に傷んでいるケースもあるため注意が必要です。

へこみや傷

金属サイディングは、強い衝撃によってへこんだり、表面に傷がついたりすることがあります。

台風などによる飛来物や、物をぶつけたことが原因で傷ができると、そこからサビが発生する場合があります。

傷を見つけた場合は、そのままにせず、早めに状態を確認しましょう。

金属サイディングを塗装するときの注意点

素材や表面の状態に合った下塗り材を使用する

金属サイディングの塗装では、下塗り材の選定が重要です。

外壁の素材や既存塗膜、サビの状態に合っていない下塗り材を使用すると、塗膜が密着せず、早期の剥がれにつながることがあります。

塗装前に外壁材の種類と状態を確認し、適切な下塗り材を選ぶ必要があります。

サビを落としてから塗装する

サビが発生している場合は、その上から塗料を塗るだけでは十分ではありません。

ケレンと呼ばれる下地処理でサビや浮いた塗膜を除去し、必要に応じてサビ止めを塗布してから仕上げることが大切です。

下地処理が不十分だと、塗装後に再びサビが浮き出てくる可能性があります。

シーリングも一緒に確認する

外壁塗装を行う際は、シーリングの状態も確認しましょう。

塗装だけをきれいにしても、シーリングに隙間やひび割れが残っていれば、建物全体の防水性を十分に保つことはできません。

外壁塗装とシーリング補修を同じタイミングで行うことで、足場代をまとめられるというメリットもあります。

艶消し塗料は慎重に選ぶ

金属サイディングのデザインによっては、艶を抑えた落ち着いた仕上がりを希望される方もいます。

ただし、使用する塗料や艶の程度によって、汚れの付きやすさや耐候性が変わる場合があります。

見た目だけで決めず、外壁材との相性や将来のメンテナンスまで考えて選ぶことが大切です。


金属サイディングを長持ちさせるために

金属サイディングを長持ちさせるには、劣化が大きくなる前に対応することが重要です。

特にサビは、初期段階であれば部分的な補修で対応できることがありますが、広範囲に進行すると外壁材の交換が必要になる場合もあります。

定期的に次のような場所を確認してみましょう。

  • 日当たりの強い外壁
  • ベランダや庇の周辺
  • 外壁材の端部
  • ビスや金具のまわり
  • 傷やへこみがある部分
  • シーリングの継ぎ目

ご自身で確認しにくい高い場所については、無理をせず専門業者へ点検を依頼してください。

まとめ

金属サイディングは、軽量で耐久性に優れた外壁材ですが、メンテナンスが不要なわけではありません。

表面塗膜やシーリングは紫外線や雨風によって劣化し、放置するとサビや雨水の浸入につながる可能性があります。

塗装時期は10~15年前後が一つの目安ですが、建物の環境や外壁材の種類によって異なるため、年数だけではなく実際の状態を見て判断することが大切です。

色あせやチョーキング、サビ、シーリングのひび割れなどが見られたら、早めに点検を受けましょう。

株式会社中尾塗装では、金属サイディングの素材や劣化状態を確認したうえで、塗装が必要なのか、部分補修で対応できるのかを丁寧にご説明しています。

金属サイディングの色あせやサビが気になる方は、お気軽にご相談ください。

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