外壁のひび割れ、つまりクラックは、建物の老朽化や地震などの外的要因によって発生する可能性があります。
放置しておくと雨漏りや建物の強度低下につながりかねないため、適切な対処が必要です。
そこで、今回は外壁クラックの種類、適切な補修方法について解説します。

外壁クラックの種類と適切な補修方法

ヘアークラックの補修方法

ヘアークラックは、髪の毛ほどの細さで、比較的浅いクラックです。
主に外壁材の乾燥収縮や温度変化によって発生し、構造的な問題とは無関係な場合が多いといえます。
補修方法は、専用のコーキング材を充填することで比較的容易に行えます。
ただし、クラックの幅が広く、深くなっている場合は、専門業者への相談が必要です。

構造クラックの補修方法

構造クラックは、地震や地盤沈下などによって発生する、比較的幅が広く、深いクラックです。
建物の構造に影響を与える可能性があるため、早急に専門業者に依頼して補修する必要があります。
補修方法は、クラックの状況に応じて、モルタルによる充填、補強材の設置など、様々な方法が用いられます。

乾燥クラックの補修方法

乾燥クラックは、コンクリートなどの乾燥収縮によって発生するクラックです。
ヘアークラックと同様に、構造的な問題とは無関係な場合が多いですが、雨水の浸入を防ぐために補修が必要です。
補修方法は、ヘアークラックと同様にコーキング材を用いる方法が一般的です。
しかし、クラックが複雑に広がっている場合は、専門業者に依頼した方が安心といえます。

クラック補修に必要な材料

ヘアークラック補修に必要な材料

ヘアークラックの補修には、主にコーキングガン、コーキング材、ヘラ、マスキングテープ、プライマーなどが使用されます。
コーキング材の密着性を高めるためには、プライマーを用いる必要があります。
また、コーキング材は、耐久性や耐候性が高いものを選ぶことが大切です。

構造クラック補修に必要な材料

構造クラックの補修に必要な材料は、クラックの状態や補修方法によって大きく異なります。
モルタル、補強材、接着剤、メッシュ、プライマーなどが必要になる場合があります。

乾燥クラック補修に必要な材料

乾燥クラックの補修に必要な材料は、ヘアークラックとほぼ同様で、コーキングガン、コーキング材、ヘラ、マスキングテープ、プライマーなどが使用されます。
耐久性や耐候性が高いものを選ぶことが大切です。
また、それぞれの材料の役割を理解しておくことも重要です。

まとめ

外壁クラックの補修は、クラックの種類や大きさを正確に判断し、適切な方法を選ぶことが重要です。
ヘアークラックや乾燥クラックはDIYで補修可能ですが、構造クラックなど大きなクラックは専門業者への依頼が不可欠です。
費用はクラックの種類や補修方法、業者への依頼の有無によって大きく変動するため、事前に相場を把握しておきましょう。
適切な対処で、建物の寿命を長く保ちましょう。