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外壁のチョーキング現象とは?原因と見分け方を解説!
2025年09月24日(水)
建物の外壁塗装において、チョーキング現象は深刻な問題を引き起こします。
長年、風雨にさらされたり、紫外線に当たったりすることで、建物の美観を損なうだけでなく、建物の耐久性にも悪影響を及ぼすのです。
そこで今回は、チョーキング現象の原因と、その見分け方について解説します。
チョーキング現象の原因
紫外線による塗膜の劣化
紫外線は塗膜を構成する樹脂を劣化させます。
特に、太陽光線が直接当たる南向きの壁面は、紫外線による劣化が顕著に現れます。
紫外線による劣化は、塗膜の表面に微細な亀裂を生じさせ、塗膜の強度を低下させるのです。
これは、塗膜を構成する樹脂の分子構造が破壊されることで起こり、塗膜の本来の機能である防水性や防汚性を失わせる原因となります。
また、長期間にわたって紫外線に曝されると、塗膜は徐々に脆くなり、チョーキング現象を引き起こしやすくなります。
さらに、ひどい場合は、塗膜が粉状になって剥がれ落ちることもあります。
雨風による塗膜の浸食
雨風は塗膜の表面を物理的に削り取ります。
特に、強風や豪雨の際には、塗膜の表面が浸食され、チョーキング現象が起こりやすくなります。
例えば、雨水は塗膜に含まれる結合剤を洗い流し、塗膜の強度を低下させます。
また、風は砂や埃などの異物を塗膜に衝突させ、微細な傷を付けて塗膜を劣化させます。
そのため、これらの要因が長期にわたって作用することで、塗膜の表面は次第に粗くなり、チョーキング現象が現れます。
一方、この現象は海岸沿いや風の強い地域で顕著に現れる傾向があります。
経年劣化による樹脂の分解
塗料に含まれる樹脂は、経年劣化によって徐々に分解していきます。
樹脂の分解は、紫外線や雨風などの外的要因に加え、塗膜内部での化学反応によっても起こります。
樹脂が分解すると、塗膜の強度や柔軟性が低下し、チョーキング現象が起こりやすくなるといえます。
さらに、この分解は塗料の種類や品質、施工方法によっても影響を受けます。
高品質な塗料を使用し、適切な施工を行うことで、樹脂の分解を遅らせることができます。
チョーキング現象はどうやって見分ける?
外壁を触ると白い粉が付く
チョーキング現象の最も分かりやすい兆候は、外壁を触ると白い粉が付くことです。
この白い粉は、塗膜の劣化によって生じた樹脂の微粒子です。
指で軽く触れただけで白い粉が付着する場合は、チョーキング現象がかなり進行している可能性があります。
また、この白い粉は塗膜の防水性を低下させ、雨水が浸入しやすくなるため、早急に塗装の塗り替えを行う必要があります。
さらに、この現象は塗膜の表面が弱くなっており、耐久性が低下していることを示しているのです。
色あせや変色が見られる
チョーキング現象が進行すると、外壁の色あせや変色も起こります。
これは、紫外線や雨風によって塗膜の色素が分解されるためです。
色あせや変色は、チョーキング現象の初期段階では目立たない場合もありますが、進行するにつれて次第に顕著になります。
特に、鮮やかな色の塗料を使用している場合は、色あせや変色が分かりやすくなります。
一方、これらの変化は塗膜が劣化していることを示す重要なサインといえます。
塗膜のひび割れや剥がれ
チョーキング現象が進行すると、塗膜のひび割れや剥がれも起こる場合があります。
これは、塗膜の強度が低下し、外力に耐えられなくなったためです。
ひび割れや剥がれは、チョーキング現象の最終段階で起こる現象であり、放置すると雨水の浸入や建物の腐食などを招く可能性があります。
例えば、ひび割れから雨水が浸入すると、建物の構造材を腐食させ、建物の強度を著しく低下させる可能性があります。
そのため、ひび割れや剥がれが見られた場合は、早急に専門業者に相談して、適切な処置を行う必要があるのです。
まとめ
チョーキング現象は、紫外線、雨風、経年劣化など、様々な要因によって引き起こされます。
白い粉が付く、色あせや変色が見られる、塗膜のひび割れや剥がれなどが発生したら、チョーキング現象を疑い、早急に対処することが重要です。
放置すると建物の耐久性を損ない、深刻な被害につながる可能性があります。
また、チョーキング現象は建物の美観を損なうだけでなく、資産価値の低下にもつながるため、早期発見、早期対応が重要なのです。
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