スタッフブログ
FRP防水塗装でベランダ長持ち?施工方法とメンテナンスのポイントについて解説
2025年03月20日(木)
ベランダやバルコニーの防水、悩んでいませんか?
雨漏りやひび割れは、住まいの快適さを大きく損ないます。
特に、FRP防水は多くの戸建て住宅で使用されていますが、その特性やメンテナンス方法について、きちんと理解している方は少ないかもしれません。
今回は、FRP防水塗装について、メリット・デメリット、選び方、施工方法、費用、メンテナンス方法などを分かりやすく解説します。
FRP防水塗装のメリットとデメリット
優れた防水性と耐久性
FRP防水は、繊維強化プラスチックを用いた防水工法です。
ポリエステル樹脂とガラス繊維を組み合わせることで、高い防水性と耐久性を発揮します。
プールや浴槽などにも使われるほど、水の浸入を防ぐ性能は優れています。
適切な施工とメンテナンスを行うことで、長期間にわたってベランダやバルコニーを雨漏りから守ります。
軽量で下地への負担が少ない
FRP防水は、他の防水方法と比較して軽量です。
そのため、ベランダやバルコニーの下地への負担が少なく、既存の構造に影響を与えるリスクを軽減できます。
特に、老朽化した建物の改修工事においては、軽量であることが大きなメリットとなります。
短工期で施工が可能
FRP防水は、硬化時間が短いことが特徴です。
そのため、ウレタン防水など他の防水方法と比較して、短工期での施工が可能です。
生活への影響を最小限に抑えたい方にとって、このメリットは魅力的です。
バルコニーの施工であれば、1~2日で完了する場合が多いです。
紫外線への弱さとひび割れへの注意
FRPは紫外線に弱いため、トップコートによる表面保護が不可欠です。
トップコートが劣化するとひび割れが発生しやすくなります。
また、FRP防水は伸び縮みしにくい性質を持つため、建物の動きに追従できず、ひび割れが生じやすい傾向があります。
特に木造住宅では、木材の伸縮が影響することもあります。
定期的な点検とメンテナンスは、FRP防水の寿命を延ばすために非常に重要です。
費用と他の防水方法との比較
FRP防水の施工単価は、約7,000円~10,000円/平方メートルが相場です。
ただし、これはFRP防水を施工する部分のみの費用であり、実際には下地処理や洗浄、ドレン設置、トップコート塗布などの費用も必要になります。
そのため、3平方メートル程度のベランダの場合でも、10万円以上の費用がかかることを想定しておく必要があります。
他の防水方法であるウレタン防水やシート防水と比較すると、FRP防水は比較的費用が高い傾向にありますが、小面積施工に向いているため、ベランダ防水工事では価格差があまり大きく感じられない場合もあります。
ベランダのFRP防水塗装を選ぶポイントと施工の流れ
FRP防水塗装が適しているケース
FRP防水は、ベランダやバルコニーなど、比較的狭小面積で建物の動きが少ない箇所に適しています。
また、高い防水性と耐久性が求められる場合にも有効です。
ただし、広範囲な施工や、木造住宅の広い面積、下地が鉄の場合には適さない場合があります。
会社選びのポイント
FRP防水は施工が難しいため、実績が豊富で信頼できる会社を選ぶことが重要です。
安価な会社には手抜き工事の可能性があるため注意が必要です。
担当者の説明が分かりやすく、見積内容について細かく説明してくれる会社を選ぶことが大切です。
施工前の準備と下地処理
施工前に、高圧洗浄で下地の汚れを洗い落とす必要があります。
その後、プライマーを塗布して、下地とFRP防水塗料の密着性を高めます。
この下地処理は、防水工事の成功に大きく影響します。
FRP防水層の施工工程
ポリエステル樹脂と硬化剤を混合し、均一に塗布します。
下塗り層が硬化したら、再度ポリエステル樹脂を塗布し、その上にFRP防水用ガラスシートを張り付けます。
この工程を2~3回繰り返すことで、耐久性のある防水層が完成します。
この際、樹脂内部に空気が残らないように、脱泡ローラーを使用することが重要です。
トップコートの塗装と仕上げ
FRP防水層が硬化したら、研磨機で表面を調整し、清掃・アセトン拭きで油脂を除去します。
その後、紫外線からFRP防水層を保護するために、トップコートを塗布します。
トップコートには、硬膜なポリエステル樹脂と軟膜なアクリルウレタン樹脂があり、状況に合わせて使い分けられます。
滑り止めを希望する場合は、骨材入りのトップコートを使用できます。
施工後の注意点とメンテナンス
FRP防水は、トップコートの劣化が主な劣化要因です。
5~7年ごとのトップコート塗り替えが推奨されます。
ひび割れや浮きなどが発生した場合は、早期の補修が必要です。
また、ドレン(排水溝)も劣化しやすい箇所なので、定期的な点検とメンテナンスが必要です。
まとめ
今回は、「frp防水塗装」について、そのメリット・デメリット、選び方、施工方法、費用、メンテナンス方法などを解説しました。
FRP防水は高い防水性と耐久性を持ちますが、紫外線や建物の動きによるひび割れに注意が必要です。
適切な会社選びと定期的なメンテナンスを行うことで、ベランダやバルコニーを長期間にわたって保護することができます。
費用は高めですが、長持ちする点を考慮すると、トータルコストを削減できる可能性があります。
施工は専門会社に依頼することが推奨されます。
定期的なトップコートの塗り替えを忘れずに行いましょう。
雨漏りの心配を軽減し、安心安全な住まいを保つために、FRP防水塗装について正しく理解することが重要です。
人気記事
まだデータがありません。
お問い合わせはお気軽に!
ご都合にあわせてお問い合わせ方法をお選びください。
[
ピックアップ
]